logo_tf_s.png
前田建設の18年3月期、インフラ運営で売上高166億円
前田建設工業が5月14日に発表した2018年3月期の連結決算で、インフラ運営事業の売上高が166億1300万円で前期比95.6%増加、売上総利益が44億1500万円で同92.3%増加した。売上高のうち156億円、売上総利益のうち40億円を、16年10月に開始したコンセッション方式による愛知県の有料道路運営事業が占める。

%E5%89%8D%E7%94%B0%E3%81%AE%E5%88%86%E9%87%8E%E5%88%A5%E6%A5%AD%E7%B8%BE.PNG

18年3月期末の総資産は6853億3700万円となり、前期末比5.7%増加。負債は4509億4700万円で同0.9%増えた。愛知県有料道路の運営権の未払いは1260億円(流動負債43億円+固定負債1217億円)、運営事業における更新のための投資額は278億円(流動負債28億円+固定負債250億円)となった。

前田建設のインフラ運営の連結対象は、愛知道路コンセッション株式会社(匿名組合愛知道路コンセッションを含む)、匿名組合五葉山太陽光発電、匿名組合美祢太陽光発電。このほか持分法適用会社として仙台国際空港株式会社がある。また、愛知県の国際展示場を19年9月からコンセッション方式で運営する予定だ。
コンセッションのマーケットをつくれるか過渡期
決算発表における主な質疑応答は以下の通り。

――19年3月期のインフラ運営の売上総利益は41億円で前期比7.1%減を見込む。なぜか。

愛知道路コンセッションの数値が、18年3月期は予測よりも大きかった。これが19年3月期は平常に戻る。19年3月期は設備更新の投資のため、経費を多くしているのも理由だ。

ただ、18年4月の実績値は計画よりずいぶん上振れしていたので、19年3月期もどうなるか分からない。4月の上振れは、天気が良かったのが原因だろう。観光道路なので、雨が降ると土日の交通量が一気に減るなど、天気の影響を受ける。新設するサービスエリアは7月にオープンするため、集客増を期待したい。

インフラは需要を予測するのが難しい。太陽光発電は天気に左右される。昨年は日射量が少なかったので、もっと伸びると思っていたのが伸びなかった。

――これまでに空港、道路、展示場のコンセッションを受注している。水道や港など他の分野は?

もちろんやるつもり。どこをやるとは言えないが。ただ、日本はまだコンセッションが始まったばかりなので、プロジェクトによってスキームが全然違う。投資家にとって、リスクやリターンのバランスが良いか見極めている。日本が本当にグローバルのコンセッションのマーケットをつくれるか、過渡期だと思う。

日本のPFIがダメになった最大の理由は、投資家にとって幸せなスキームにならなかったから。建設会社も工事受注のためのツールにしたので、赤字の工事がたくさんあった。コンセッションもそのようになると、うまくいかない。

請け負うよりも投資のリスクを負うのだから、リターンが大きくないと、健全なマーケットにならない。投資家がいて、期待利回りが大きいことが、このマーケットのエネルギーになる。多くの会社が参入して、発注する側の意識が高まることも大事だ。

――東京急行電鉄とインフラ運営の合弁会社グローバル・インフラ・マネジメントを17年4月に設立してから1年たった。実績は?

いろいろなプロジェクトのコンサルティングをしている。売り上げはさほど大きくないが。海外のコンセッションに取り組んでいるかは内緒。一応、海外もやるつもりでグローバルと社名に付けた。
関連記事
新着記事

PAGE TOP

Close